1970年代から作家活動を始め、1994年芦屋市展で芦屋市立美術博物館買上賞、1997年ABC美術コンクールで優秀賞、1999年吉原治良賞美術コンクールで大賞を受賞。
渡辺の作品は、木枠に布を張り込むという絵画的な要素を持ちながら、布の張力を利用した立体造形として成り立っている。《Blue and White》(1999)は、板状の木枠によって構成した2つの多角形にそれぞれ青と白の布を張り、その一部を接合した作品である。この接合部には木枠がないため、布は滑らかな曲面を描きながら接線に向かって収斂していく。そこには、布という素材を超えた、幾何学的な造形の妙が内包されている。また複数の作品を組み合わせて展示すると、鮮やかな、時に繊細な色彩の対比を見せながら、個々の矩形の軽快なリズムとともに、緊張感と柔らかさのある独特の表現を空間に生み出す。
主な個展
1998 「渡辺信子展(エルケ・ザンダと共に)」
ケルン日本文化会館/ドイツ
1999 信濃橋画廊5/大阪
「境界の向こう側」ギャラリー KURANUKI/大阪
ギャラリー・キキ・マイヤーハーン/デュッセルドルフ, ドイツ
「布のかたちー張力のシュプール」INAXギャラリー2
2001 「布のかたち」 西宮市大谷記念美術館/西宮
2002 「表面の向こう側」ノマルエディション/大阪
「布のいろGreen and Green - stripes」 INAXギャラリー2
2003 ギャラリーサン/ソウル
ギャラリー・キキ・マイヤーハーン/デュッセルドルフ, ドイツ
「空間にふれる」 アートコートギャラリー/大阪
2004 クムサンギャラリー/ソウル
2005 「ミステリアスストライプ」 信濃橋画廊5/大阪
2007 「A space into the color」 信濃橋画廊5/大阪
2007-08 「Touch to Space」 ギャラリー・キキ・マイヤーハーン/
デュッセルドルフ, ドイツ
2008 「color spring into the space」展
ギャラリー・ボードワン ・ルボン/パリ
信濃橋画廊エプロン/大阪
「Works:1997-2008」 ギャラリーヤマキファインアート/神戸
2009 「色のかたち」LADSギャラリー/大阪
2010 「Form and Form」 アートフロントギャラリー/東京
「from space to space」 信濃橋画廊
2011 「FROM SPACE TO SPACE」展
ギャラリー・キキ・マイヤーハーン/デュッセルドルフ, ドイツ